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医理工学院グローバルセンター

GCBについて 

医学の進歩の50%は、医学以外の理工学の進歩によると言われております。医工学(Medical Engineering)は、電磁気学・力学等を医学に利用し、検査機器・人工臓器・生命維持管理装置・医療用ロボットなどの医療機器の研究開発が主でありますが、医理工学(Biomedical Science and Engineering)は、量子物理学や相対性理論を医学に利用し、医療用画像装置、核医学薬品・装置、放射線治療機器などの医療機器やそれに係る技術の研究開発が主であります。本学では、2004年に始まったPOLARISという医学部と理工系部局の連携研究グループが発端となり、2020年に医理工学グローバルセンターが創設されました(「医理工学グローバルセンターの創設までの経緯」参照)。

本センターは、分子医理工学部門と量子医理工学部門からなっております。分子医理工学部門では、光・ポジトロン・磁気共鳴などを利用した分子イメージング等を利用し、分子・遺伝子・細胞小器官・細胞・組織・個体レベルで疾病の本質に迫る研究から、人体内の病気の位置を可視化し画像診断学やそれに基づく治療に資する研究をしております。量子医理工学部門では、加速器(シンクロトロン)やX線発生用装置などを利用して、細胞・動物・人体への陽子線照射や光子線照射を可能として、疾病の治療法に関する研究から高精度放射線治療装置開発に資する研究をしております。これらを基盤としつつ、情報学の発展に基づいた数理モデルや機械学習を医療に応用する新たな研究、あるいは逆に医療で発展した技術を基礎科学に生かす逆トランスレーショナル研究が進められております。

これらの研究を進めるうえで、国際的な共同研究者を持つことは非常に刺激になります。本センターの前身である国際連携研究教育局(GI-CoRE)量子医理工学グローバルステーション(GSQ)では、2014年からスタンフォード大学などの世界トップクラスの研究者グループと連携し、多くの共同研究を行って参りました。また、次世代を担う研究者を育成するために、毎年、同大学とジョイントでサマースクールやサマーインスティチュートを開設し、医学物理や放射線生物学に関する教育を英語で行っており、世界中から多くの若手研究者や大学院生の応募と参加がありました。本グローバルセンターはこのようなGI-CoREのGSQの理念と成果を引き継ぎ、今後も、国際性を担保した研究開発と人材育成を行って参ります。

なお、今後これらの活動を持続的に進めるうえで、医学研究院内での連携、他部局や他大学等との連携、企業様との共同研究等はますます重要になって参ります。皆様のご支援を、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

 

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